高麗工芸社ブログ
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国内最高水準の地金加工技術、業界最安値の加工料を実現
純金は将来も「レアメタル」のままでいられるか
2023.04.21
2023年2月25日の日経新聞に次の見出しの記事が掲載されました。
「金鉱山、高値でも採算圧迫 生産コスト、10年で最高」
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUB1703W0X10C23A2000000/
記事の内容はこう伝えています。世界的なインフレを受けて純金の生産コストが過去10年で最高水準となり、金相場の高値が続く中でも金を採掘する企業の収益が伸び悩んでいる。さらには、金の埋蔵量の先細りと資源開発の難易度が増していることから、将来は一層その経営がひっ迫するだろう。
これまで人類が金を採掘した総量は約19万トンといわれますが、WGC(World Gold Council)のレポートでは、地球上に残る金の総量は残り約7万トン前後ではないかと推計されています。つまり、3/2以上はすでに採掘されており、約1/3が残されているという計算になるのですが、この7万トンには、地下数千メートルの採掘が極めて困難な深い鉱脈や、活動中のマグマ、海水中に溶けている金が塾まれます。従って、人がアクセス可能となる金鉱脈から入手できる量はかなり少ない数字であることが分かります。
金の埋蔵量が一層先細るなか、金を採掘する企業にとってその難易度が高まっていくことを考えると、金の希少性は将来一層高まっていくと予測することができるのです。