高麗工芸社ブログ
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国内最高水準の地金加工技術、業界最安値の加工料を実現
金閣はなぜ金ピカなのか? 使われた金の量やその目的とは
2024.11.14
日本を代表する建造物のひとつ、「金閣」。
多くの観光客が、その荘厳な輝きに心を奪われています。
しかし、なぜ金閣は金ピカなのでしょうか。
▼金閣とは
三島由紀夫が書いた小説のタイトルにもなっている「金閣寺」。
しかし、実は金閣は「お寺」ではなく、鹿苑寺の中にある「お堂」です。
さらに、室町幕府三代将軍の足利義満が造った別荘だったのです。
▼金閣に使用された純金の量
足利義満が建造した金閣は、応仁の乱によって消失しています。
そのため、建造当時に使用された純金の量は不明です。
しかし、昭和に行われた修復の際に使用された純金は、なんと20㎏。
現在の価格で換算すると、約3億円ほどにもなります。
▼金閣が造られた目的
金閣が造られた目的のひとつに、自身の力の誇示があったとされています。
しかしそれは、単に自らの財力を自慢するためではありませんでした。
絶対的な価値を持つ「純金」を大量に手に入れられる。
その力があることを大名に示し、余計な争いを退ける。
そんな方法で、天下の安寧を願ったという説があります。
▼実用的な一面も
金閣は、漆を塗った後に金箔が装飾されているそうです。
これは、耐久性が高く劣化しにくい純金の特性を活かしたもの。
熱や湿気に強い純金には、建物を守る働きもあるのです。
純金の光は、衰えることがありません。
絶えることのない光は希望となり、時代を超えて、多くの人々を照らし続けているのです。