高麗工芸社ブログ
Blog
国内最高水準の地金加工技術、業界最安値の加工料を実現
黄金様式と呼ばれるアート
2023.12.29
一つの塊になったように抱き合う男女。
右の女性は赤、緑、青、紫など色鮮やかな衣装を纏います。
衣装のうずまき模様には金箔と金色のシルクスクリーンの両方を用いるという凝ったつくりで、黄金のデリケートな輝きが放たれます。
▼グスタフ・クリムト
オーストリア、ウィーンを代表する画家、グスタフ・クリムト(1862~1918)は、19世紀末のウィーンで自由な表現の道を切り開きました。
華々しく、魅力的な作品を描く画家として、いまも世界中で親しまれています。
▼黄金様式とよばれる絵画
クリムトは独自の「黄金様式」と呼ばれる金を多用した絵画表現を確立したことでも有名です。
作品のひとつ、「接吻」は金を用いた「黄金様式」の傑作。
クリムト46歳頃の作品と言われています。
▼黄金様式のルーツ
クリムトの父親、エルンストは金工師でしたので、黄金様式のルーツは父の影響ではないかと言われています。
金は工芸品や建築のみならず、芸術の分野でもその材料として用いられます。
クリムトは芸術ジャンルで黄金の美しさを極めた芸術家の一人といえるでしょう。