高麗工芸社ブログ
Blog
国内最高水準の地金加工技術、業界最安値の加工料を実現
なごや城に光り輝いた黄金の茶室
2023.08.01
前回のブログでは、名古屋の話題を書きましたが、今回は名護屋の話題。
〇世界最大規模のまち
戦国時代のおわりに、豊臣秀吉は、肥前名護屋(現在の佐賀県唐津市)に大陸への出兵拠点となる名護屋城を築き、全国の諸大名たちを集め、まちをつくりました。
人口20万を超えたと言われるこのまちは、当時世界最大規模で、わずか7年間存在したといいます。
〇秀吉の「黄金の茶室」
この名護屋城に建てられたのが、「黄金の茶室」。
当時、日本国内の金の算出量が飛躍的に増大し、秀吉のもとには莫大な金が集まりました。
秀吉にとっての黄金の茶室は、自らの権威と財力を誇示し、見る者を圧倒する舞台装置だったのかもしれません。
史料によれば、黄金の茶室の広さは三畳ほどで、柱や壁は金で包まれ、茶道具はほとんどが金だったそうです。
黄金の茶室は、朝鮮出兵のために集まってきた大名たちを集めた茶会や、外国使節の応接に用いられたといいます。
〇復元された黄金の茶室
2022年、名護屋城博物館で黄金の茶室が復元されました。
佐賀県立名護屋城博物館
https://saga-museum.jp/nagoya/chashitsu-program/
復元された黄金の茶室は常設展示室内にあり無料で観覧できます。
また、柔らかく鈍い光沢が美しい幻想的な茶室内で、抹茶を楽しむ有料の体験プログラムも不定期で開催されます。
詳しくはWEBサイトをチェックしてみてください。
「佐賀県立名護屋城博物館所蔵」