高麗工芸社ブログ
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国内最高水準の地金加工技術、業界最安値の加工料を実現
1gの金でどれくらいの金箔ができる?
2023.07.21
「わずか1gの金で、どれくらいの金箔ができる?」
そんな質問を受けたので計算してみました。
〇金箔の厚みは・・
金箔の厚みはおおよそ0.1~0.2mμ(マイクロメートル)ほどと言われます。
マイクロメートルという単位は、私たちの生活には馴染みがありませんので、「1万分の1~2㎜の厚さ」と書いたほうがまだイメージしやすいでしょうか。
金の体積から金箔の面積を求めることで、1グラムの純金を引き延ばして生まれる金箔の面積を求めることができます。
ここでは金箔の厚みを0.1μmとして計算してみます。
純金1グラムの金は、約0.0518 cm³の体積に相当します。
金箔の厚みを0.1μmとし、厚さをcmに変換するために0.1μmを0.00001 cmに換算します。
〇計算してみましょう
[計算式]
金箔の面積 = 金の体積 / 金箔の厚さ ≈ 0.0518 cm³ / (0.00001 cm) ≈ 5,180 cm²
〇わずか1gから生まれる金箔
この計算から、1グラムの純金を引き延ばして作られる金箔の大きさは約5,180 cm²と求めることができます。
正方形の金箔にした場合、およそ72cm ×72cmで、畳半分ほどの広さになります。
わずか1gの純金が、これだけの広さの金箔に生まれ変わるというのは、加工のしやすい金ならではということができるでしょう。