高麗工芸社ブログ
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仏具の基礎知識~三具足(みつぐそく)とは~
2023.05.29
六千種類以上にのぼる仏具の種類
仏具は日常の「お勤め」になくてはならない用具類のこと。
たとえば、線香立て、香炉、燭台(ろうそく立て)、花立、おりん、仏飯器、茶湯器、高坏などがありますが、お飾りまで含めると実に六千種類以上にものぼるといわれています。
今日はその代表的な三具足(さんぐそく。または「みつぐそく」とも読む)について説明します。
三具足は、お仏壇で使われるもののなかでも、特に三つの重要な道具といわれ、次を指します。
※写真は三具足のひとつの香炉
~仏具の三具足(みつぐそく)とは~
●香炉(こうろ)
香炉はお香を焚くために使う器で、仏壇にお祀りする仏具のうち、最も大切なもののひとつです。
お香を炊くことで、礼拝する者の身を清めるという意味が込められています。宗派や地域の風習によって使用する香炉には違いがあり、用途も若干の違いがあります。
●燭台(しょくだい)
燭台は、ロウソク立て、火立てとも呼びます。文字通りロウソクを立てる台を指しています。
灯火具の一種である燭台はロウソクと合わせてほとんどの宗派において使用される基本的な仏具です。
暗い闇に温かな光を灯す明かりは仏教界では仏の智慧、慈悲の光と考えられてきました。
●花立(はなだて)
花立は、仏壇に花を供えるための立て台です。
仏具の中でも使用頻度が多い仏具の一つで、生花を供える際に使用します。
例えば、仏花、枕花、供花、弔花など、日本では大切な方のために花を手向ける多くの風習が残りますが、お花は故人を偲ぶ、ご供養の心を表す大切な供養具であり、私たちの心にうるおいを与えてくれる存在と言えるでしょう。
三具足の配置
三具足の仏壇への置き方は、本尊に向かって左側に花立を、真ん中に香炉を、右側に燭台を置くという決まりがあります。
また、三具足のほかに花立と燭台を対にする「五具足(ごぐそく)」もあります。
この場合は左右の外側に花立を2つ、その内側に燭台を2つ置き、中央に香炉を一つ置くのが基本です。