高麗工芸社ブログ
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国内最高水準の地金加工技術、業界最安値の加工料を実現
どうして時の権力者は金を好んだのか
2023.05.04
古来、時の権力者は純金を好みました。
黄金は希少価値が高く、高価であるため、権力と富の象徴とされてきました。
たとえば、平安時代に建立された中尊寺金色堂は、奥州藤原氏が建てた有名な建築物ですが、金色堂の名が示すとおり、堂の内外に総金箔が貼られ、扉や壁、軒から縁や床面に至るまで漆塗りの上に金箔を貼って仕上げられました。中尊寺金色堂は奥州藤原氏の栄華を今に伝えると共に、黄金という素材が1000年近く前から富と権力の象徴として好まれたことが分かります。
では、どうして時代の権力者に純金が好まれたのでしょうか。
純金の持つ、耐久性と汎用性、希少性と信用度がそれを理解するポイントです。
純金は耐久性が高く、腐食に強いため、永続的な価値を持つとされています。
素材としての純金は、他の金属と比べて加工しやすく用途が豊富にある特徴も、その価値を高めている要因です。
さらに、その希少性の高さに加えて、古来からその価値が認められてきたという信用度の高さが、その価値を一層高めます。
たとえば、古代エジプトのツタンカーメンの黄金のマスクは、3000年以上前に作られたものですが、すでにその時代から黄金という金属素材がそれら価値をもっていたことを物語っています。