高麗工芸社ブログ
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国内最高水準の地金加工技術、業界最安値の加工料を実現
どうしてロシアによるウクライナ侵攻が純金の相場に影響を与えるのか
2023.04.19
2022年2月24日、ロシアはウクライナ東部へと軍事侵攻を開始しました。これを契機に、国際社会の政治的・経済的な不安定化が生じ、金融市場にも大きなインパクトを与えました。そして同時に、この軍事侵攻は純金の相場にも影響を与えました。
ロシアのウクライナ侵攻によって、国際政治情勢が不安定化し、世界的な経済活動にマイナスの影響が出ることが予想されました。そうすると、多くの投資家たちは、純金をはじめとする安全資産に投資し始めます。純金は、国際情勢の不安定や世界的な経済不況の際に、需要が高まる安全な資産とみなされてきたからです。実際、ウクライナ侵攻の前後は、純金の相場は急激な変動をみせました。
純金金相場の変動を具体的に見てみましょう。
ウクライナ侵攻前の2022年1月時点では、日本国内の純金価格は1グラムあたり7500円前後を推移していました。しかし、ウクライナ侵攻が始まった2月から価格は急激に上昇し、3か月後の2022年4月には、1グラムあたり9000円近くにまで達しました。わずか90日の間に30%近く相場が上昇したのです。
当然のことながら、ウクライナ侵攻以外の要因によっても、純金価格は左右されるため、必ずしもウクライナ侵攻だけが純金価格上昇の要因とはいえません。たとえば、世界的にインフレーションが進行する場合や、株式市場が不安な低な状態となった場合、世界的な景気後退が懸念される場合などにおいても、純金価格は上昇する傾向があります。