高麗工芸社ブログ

質問：純金アクセサリーを売却すると税金の対象となる？

お客様との会話のなかで、「純金のアクセサリーを売却したら、税金の対象になるか」という質問を受けました。

通常、「生活用動産＝生活に必要な品」であれば税金の対象となりません。

生活用動産とは、家具や衣服、自動車、書籍、安価な貴金属、バッグ、時計といったものが該当します。

しかし、売った時の価格が1点30万円を超える商品については資産とみなされて、その売却益は譲渡所得として課税対象となります。

●国税庁のホームページ

国税庁のサイトでは次のように記述されています。

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4.所得税の課税されない譲渡所得

資産の譲渡による所得のうち、次の所得については課税されません。

(1)　生活用動産の譲渡による所得
家具、じゅう器、通勤用の自動車、衣服などの生活に通常必要な動産の譲渡による所得です。
しかし、貴金属や宝石、書画、骨とうなどで、1個又は1組の価額が30万円を超えるものの譲渡による所得は課税されます。
https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/shinkoku/tebiki/2015/taxanswer/joto/3105.htm

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●計算式
あえて分かりやすく説明すると、購入時に60万円（取得費）だった純金アクセサリーが80万円（売却額）で売れた場合、その差額の20万円（売却益）ですが、売却で得た金額は80万円（30万円を超えている）ですから、売却によって得た利益の「20万円」は「譲渡（売却）所得」として所得税の課税対象になるのです。

〈計算式〉売却額80万円　－　取得費60万円　＝売却益20万円　

譲渡所得は短期譲渡所得と長期譲渡所得に分類されます。
短期譲渡所得の場合は、全額が総合課税の対象となりますが長期譲渡所得の場合は最大50万円の特別控除を差し引いて、その金額を2分の１にした金額が総合課税の対象となります。

〈譲渡所得の計算のしかた（総合課税）〉
https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/joto/3152.htm

なので結論としては「厳密に計算してみないと分かりませんが、税金が課税される所得の対象とはなります。

でも、売却価格がよほど高い場合か、年間の売却額が高額な場合以外は、税金が発生しないことが多いですね。」とお答えしました。