高麗工芸社ブログ
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国内最高水準の地金加工技術、業界最安値の加工料を実現
金と株価の逆相関はどうして生まれるのか
2023.06.15
●金と株価の逆相関
一般的には、純金の相場と株価の相場は、逆相関の関係があるといわれます。
つまり、株価が上昇すると純金の価格が下がり、一方で株価が下落すると純金の価格が上昇する傾向があると考えられているのです。
●逆相関が発生する理由
この逆相関は、次のような理由によると考えられています。
株価が上昇傾向にある場合、株式投資が収益を生む可能性が高まるため、投資家は株式に資金を流す傾向があります。
一方、株価が下落すると、株式投資によるリスクを懸念して、投資家は安全資産である金に資金を移す傾向があります。
株価の上昇は、その国の経済の好調を示すことがあり、通貨の価値が上昇することがあります。
一方、純金は通貨に依存しないため、通貨価値の低下に影響を受けにくく、株価が下落しても金の価格が上昇することがあります。
●必ずしも逆相関の関係が成り立つわけではない
当然のことながら、株式市場や金市場は複雑な要因に影響を受けるため、必ずしも逆相関の関係が成り立つわけではありません。
例えば、2017年に米国のトランプ政権が誕生した際は、金相場と株価ともに上昇しました。逆相関とならなかった理由は、トランプ政権の政策を不安視した投資家たちが多くいたためです。
政権誕生当時、世界経済は活況で株価は上昇傾向にありましたが、いつ経済が傾くかわからないと不安を持つ投資家たちによって金への投資も盛んになり、金相場も上昇しました。
株投資がメインでありながら、一方でリスクヘッジとしての金投資が活発になったからです。